ロンドンで2025年3月2日、欧州の安全保障やウクライナについて話し合う首脳級会合に参加したウクライナのゼレンスキー大統領。代表撮影=ロイター

 ウクライナのゼレンスキー大統領が3日、米国と英国での外交日程を終え、帰国した。一連の言動からは、ロシアの全面侵攻を受けるウクライナとして、絶対に譲れない一線が浮かび上がる(時間はすべて日本時間)。

  • 決裂会談でゼレンスキー氏が得たもの

 2月28日午前7時59分。ゼレンスキー氏を乗せたとみられるエアバスA319が、米ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地に到着した。

 その時間(ウクライナ時間の夜)、毎日恒例となっているビデオ演説はなかった。翌日の「大勝負」に向けて、入念な準備をしていることがうかがえた。

米国での「決裂」

 翌1日午前1時20分ごろ。ゼレンスキー氏はホワイトハウスに着いた。トランプ米大統領に出迎えられ、握手をする。

 ゼレンスキー氏はここで、希…

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