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2018年、米ペンシルベニア州のスリーマイル島=AP

 米電力大手コンステレーション・エナジーは20日、米マイクロソフトと20年間の電力購入契約を結んだと発表した。東部ペンシルベニア州のスリーマイル島原発1号機を再稼働させ、周辺地域のマイクロソフトのデータセンターに電力を供給する計画だという。2028年の運転再開をめざしている。背景にあるのは最新のAIに関連した電力需要増だ。

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 スリーマイル島原発では1979年、2号機で炉心が一部溶融する事故が起きた。事故後も1号機は運転を続けたが、再生可能エネルギーの普及や天然ガス価格の低下で採算が悪化し、2019年に営業運転を終了していた。

 コンステレーション・エナジーのジョン・ドミンガスCEOは「世界的な経済的、技術的な競争力において、データセンターなど重要な産業に電力を供給するには、二酸化炭素を排出せず、常時、信頼できる豊富なエネルギーが必要だ。この発電所を復活させることを楽しみにしている」との声明を出した。

 同社によると、再稼働に向け…

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