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スリランカ最大都市のコロンボで2024年9月21日、大統領選挙の投票所で列をなす人々=ロイター
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 コロナ禍後の経済危機で財政破綻(はたん)し、政変が起きたスリランカで21日、大統領選挙が実施された。物価上昇で国民の不満が高まるなか、財政や経済の再建にどう取り組むか。中国とインドが主導権を競うなか、選挙結果に注目が集まっている。

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 大統領選には38人が立候補し、3人の有力候補の接戦が予想される。結果は一両日中にも判明する見通しだ。

 最大都市コロンボの投票所で投票した自営業のナドラジャ・ヤルドレイさん(70)は、経済の回復を求めた。

 「物価の上昇がひどく、ガスは数年前の3倍近くに値上げされた。給与は変わらず、生活は苦しくなる一方だ」と嘆いた。

 スリランカ政府は他国や国際市場からお金を借り、空港や港などのインフラ整備を進めてきた。だが、コロナ禍で主要産業の観光業が低迷し、他国からの送金も減少。外貨不足で燃料や医療品を買えず、1日最大10時間近い停電も頻発した。

 抗議デモが拡大し、2022年7月に当時の政権が崩壊。後継のウィクラマシンハ大統領は、国際通貨基金(IMF)などに支援を要請し、付加価値税を引き上げるなどして、財政健全化を目指した。

 ただ日用品やバス代の値上げ…

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