標高2450メートル。立山連峰を望む富山県の室堂平で年に1度、スコップを使い雪を掘り進める学生たちがいる。富山大学理学部による「立山室堂平積雪調査」だ。雪から分かることとは?
調査が行われたのは「立山黒部アルペンルート」の室堂ターミナル近く。理学部の青木一真(あおきかずま)教授(大気物理学)と島田亙(しまだわたる)准教授(雪氷物理学)を中心に4月中旬、学生ら15人で雪を掘った。
立方体のような雪のかたまりを掘り出し、階段状に掘り進めてバケツリレーの要領で雪を外に出す。記者も参加したが、想像以上に雪が重く驚いた。青木教授は「1つ10キロくらいあるのでは」。
今回掘った雪の深さは514…