
日本の調査隊が発掘を続けるトルコ・アナトリア地方のカマン・カレホユック遺跡で、4300~4200年前のものとみられる指輪などの金製品が出土した。ドイツの考古学者ハインリッヒ・シュリーマン(1822~90)が約1千キロ離れた「トロイアの古代遺跡」で発見したものと同じ型式のものと考えられ、東西の活発な交流が背景にある。
これらの成果は、9~10日に東京国立博物館で発表される。
カマン・カレホユック遺跡は、「鉄と軽戦車」で古代オリエント世界に覇を唱えたヒッタイト帝国(3400~3200年前)の中心部に位置する。「中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所」(JIAA)の大村幸弘所長が率いる調査隊が、1986年から発掘を続けている。
今年度の調査で、前期青銅器…