フランスの週刊紙「シャルリー・エブド」はイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画の掲載をきっかけに、2015年1月7日にイスラム過激派に襲撃された。記者ら12人が犠牲になったが、同紙はその後も風刺画を中心とする編集方針を変えなかった。批判を受けながらも過激な風刺をなぜ続けるのか。襲撃から10年の節目に合わせ、ジェラール・ビアール編集長(66)に聞いた。
- テロの時代の始まり告げたシャルリー・エブド襲撃 今も消えない恐怖
――イスラム過激派の兄弟2人がパリの編集部を襲撃した事件から7日で10年です。
テロリストたちは当時「シャルリーを殺した」と叫びながら、編集部を出ていきました。しかし、彼らは間違っていました。あれから10年が経ってもシャルリー・エブドは死んでいません。彼らは事件の犠牲になった風刺画家の作品も私たちが新聞に込める思いも殺せなかったのです。
シャルリー・エブドは記事と…