脱皮が近づき、目が白濁するシマヘビ=関慎太郎さん撮影、日本自然保護協会提供
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 暖かくなり、冬眠から覚めたヘビたちが活発になっている。脱皮を繰り返して成長していく。抜け殻と出くわすことはあるが、脱皮の現場に遭遇するのはレアだ。

 自然写真家の関慎太郎さん(51)は、かつて日本の固有種で全国に分布するシマヘビの脱皮の様子をとらえたことがある。目が白濁しているシマヘビを滋賀県内の田んぼで発見。目の白濁は、古い皮と新しい皮の隙間に体液が入り込むため。脱皮を迎える合図だ。

 数日後、目の濁りはなくなる。そして、鼻の先がぱかっと割れ、くりっとした目が現れ、靴下を裏返しに脱ぐようにして、約1時間で脱皮は終了。関さんは「目はうるうるしていて体はつやつや。初めて脱皮の様子を見て感動した。飼育していてもなかなか見られない瞬間では」と話す。

 もし脱皮中のヘビに出合って…

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