東海地方を中心に事業展開する東邦ガス（名古屋市）は、主力のガス事業以外での売り上げ拡大に力を入れている。増田信之社長のインタビューからは、成熟産業を担う企業ゆえの危機感がにじむ。
――新しい事業の取り組みが増えています。
「都市ガスやプロパンガスは伝統と歴史がある事業だが、すでに行き渡っているので、それほど大きな伸びは期待できない。海外やリフォームなどの事業をこの10年で伸ばしてきたが、売上高に占める割合は全体の2割弱。これを2035年ぐらいまでに5割に引き上げたい」
土地勘や経験生かして勝負
――どのような事業に関心がありますか。
「強みを持ったものでないと…
