インタビューに応じるサントリーホールディングスの新浪剛史社長=2024年7月4日、長野県軽井沢町、明楽麻子撮影

 サントリーホールディングスは26日、来年の春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給などを合わせて7%程度の賃上げをめざすと表明した。実際の賃上げ幅は労働組合との交渉で決めるが、実現すれば3年連続で7%程度と大幅な賃上げをすることになる。ベアを3年続けて行うのは2000年以降では初めてだという。

 経済同友会の代表幹事も務める同社の新浪剛史社長は「CPI(消費者物価指数)以上に賃金は上がるというノルム(社会通念)を定着させることが肝要だ。社会全体で継続的な賃金上昇を実現し、経済のさらなる好循環につなげたい」などとするコメントを出した。

 同社は昨年10月にも、春闘に先駆けて7%程度の賃上げをめざすと表明。実際に今春、グループ社員約7200人を対象に月1万3千円のベアを含む約7%の賃上げを実施した。(新田哲史)

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