![](https://i1.wp.com/imgopt.asahi.com/ogp/AS20250206003819_comm.jpg?w=1200&resize=1200,0&ssl=1)
目の前にはスギがうっそうと生い茂る急峻(きゅうしゅん)な山。9人乗りのモノレールが動き出すとすぐに、体ごと後ろに引っ張られ、背中から転げ落ちそうな錯覚に襲われた。ジェットコースターの始まりにも似た感覚だ。
【撮影ワンポイント】絶壁モノレール
垂直に伸びるスギ林とモノレールの線路をシンクロさせるようにして、急勾配を表現した。望遠レンズの圧縮効果を利用して木々を密に。絞りを開放にし、ゴンドラに目が行くようにした。現場は山深く、斜面は昼過ぎには日陰に。ゴンドラを待つ間、ガサゴソと音のする方へ目を向けると、サルの群れが移動していた。(惠原弘太郎)
- 【特集】いいね!探訪記
檜原(ひのはら)村は、東京都の西端にある島嶼(とうしょ)部以外で唯一の村。都心と50キロ以上離れ、鉄道駅もない。東京とは名ばかりの山深い風景の中、野生ザルもちらほらと姿を見せる標高五百数十メートルの集落のそばにモノレール乗り場はあった。ここから15分弱かけ、約200メートル上の尾根に立つ国指定重要文化財の「天空の古民家」、小林家住宅へと観光客を誘う。
エコツアー参加者も興奮「振り返るのが怖い」
レールの全長は384メート…