写真・図版
公安調査庁の特設ページで紹介する事件当時の現場の写真=公安調査庁提供

 オウム真理教による地下鉄サリン事件から、3月で30年。公安調査庁は2月、ホームページ内で事件当時などの写真や被害者遺族らの声をまとめた特設ページを公開した。教団の後継・派生団体が現在も活動を続ける中、記録と証言を通じて記憶をつなぐのが狙いだ。

 「家族の要が亡くなって、家族がばらばらになってしまった」

 地下鉄の霞ケ関駅(東京都千代田区)の助役だった夫の一正さん(当時50)を亡くした高橋シズヱさんは、21日に公開された「オウム真理教問題 デジタルアーカイブ」のインタビュー動画で事件後の心境をそう語った。

 子どもを連れて毎年キャンプ…

共有