近畿日本鉄道は、自転車をそのまま電車内に持ち込める観光列車のサイクルトレインを5月25、26日、6月8、9日の土日の計4日間、大阪上本町(大阪市天王寺区)―賢島(かしこじま)(三重県志摩市)間で運行する。乗車券のほかに、サイクルトレイン利用券が必要になる。
運行するのは「観光列車『つどい』サイクルトレイン―KettA―」(愛称:KettA)。ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクを車内に持ち込める。
近鉄では、KettAをこれまで近鉄名古屋―賢島間の名古屋便で運行していたが、「より多くの人に伊勢志摩エリアでのサイクリングを楽しんでほしい」と、大阪上本町駅を始発とする大阪便を追加することにした。
大阪便の往路は午前6時25分に大阪上本町駅を出発し、伊賀神戸、五十鈴川、鳥羽、志摩磯部、鵜方の各駅に停車し、賢島駅に午前10時2分に到着する。復路は午後4時21分に賢島駅を出て、大阪上本町駅には午後8時8分に着く。
利用券は2種類ある。自転車を持ち込む場合は「サイクルトレイン―KettA―利用券」。志摩市・賢島の旅館「賢島宝生苑」の日帰り入浴割引券の特典付きで、大人1千円、子ども500円。1列車につき23枚販売している。
自転車を専用の収納袋に入れて持ち込む場合や、自転車を持ち込まない場合は「つどい列車券」。大人510円、子ども260円で、販売は1列車につき27枚。
いずれも特急券発売窓口で購入できる。近鉄の担当者は「KettAで伊勢志摩に来てもらい、リアス式海岸が織りなす景色など、地域の魅力を発見していただければ」と話している。(瀬戸口和秀)