茨城空港(茨城県小美玉市)の2023年度の旅客輸送実績が7日、国土交通省のまとめで明らかになった。コロナ明けで需要の回復が見込まれた国際線で苦戦を強いられた。「北関東の空の玄関口」と期待される首都圏3番目の空港の現状は。(富永鈴香、原田悠自)
県によると、茨城空港の2023年度の国際線旅客数は約4万8千人。前年度(1143人)から大幅に増えたが、15万人前後だったコロナ禍以前の水準には遠く及ばない。
滑り出しはよかった。コロナの水際対策が緩和された後の23年3月、韓国・ソウルとのチャーター便が運航。その後も台湾の台北や高雄との便が就航し、8月には中国・上海との定期便が3年半ぶりに再開した。
9月時点ではさらに、ソウルとの2回目のチャーター便や、中国・福州とのチャーター便が就航することも決まっていた。
しかしその後、これらの便の運休や運航取りやめが相次いだ。
ソウル便は運航が始まる13…