御膳房六本木店に家宅捜索に入る警視庁の捜査員=2025年2月5日午後0時30分、東京都港区六本木6丁目、吉村駿撮影

 新型コロナ対応の国の支援金をだまし取ったとして、警視庁は25日、中華料理店を運営する「東湖」(東京都港区)代表取締役の徐耀華容疑者(62)=中国籍=ら2人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。徐容疑者は1986~89年に在日中国大使館に勤務し、3等書記官を務めていたという。

 公安部によると、逮捕容疑は同社元経理担当の男(28)らと共謀し、2020年11月下旬~22年11月中旬に計67回、従業員3人が勤務した日数を実際よりも少なく装い、国から「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」を計約1600万円だまし取ったというもの。徐容疑者の指示を受けて虚偽申請をしていたといい、公安部は今後、従業員についても同容疑で書類送検する方針。

 同庁は2月5日、20年11月上旬~22年7月下旬にも同じ手口で国から計約375万円をだまし取ったとして、2人を詐欺容疑で逮捕していた。捜査関係者によると、関係先から押収した資料を分析するなどして、新たな不正が明らかになったという。

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