高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの定期接種が10月1日から始まる。費用の一部は原則自己負担となり、オミクロン株の亜系統「JN.1」系統に対応した5種類のワクチンが使われる。
新型コロナワクチン接種は、3月末まではまん延予防上の緊急の必要性がある場合に認められる「特例臨時接種」として、生後6カ月以上の全世代が自己負担なしで接種できた。今年度からは個人の重症化予防を目的とし、インフルエンザワクチンと同様に、主に高齢者が対象の秋冬の定期接種となった。10月1日から来年3月末までが接種期間となる。
対象者は、①65歳以上②心臓や呼吸器疾患、免疫不全などの重い基礎疾患がある60~64歳。接種回数は年1回で、費用は自治体によって異なるが、3千円程度となる場合が多く、独自の助成で無料で受けられる自治体もある。
定期接種の対象外の人は任意接種となり、全額を自己負担する。医療機関によるが、ワクチンの価格と接種費を合わせて1万5千円程度が見込まれる。
自治体から接種券は送付され…