
農林水産省は、新たにコメの輸出量の目標を設定する。2030年のコメの輸出量を、24年実績(4.5万トン)の8倍に近い35万トンとする方針だ。足元では、減反で生産量を抑制しすぎた結果、需給が逼迫(ひっぱく)して米価が高騰している。輸出分の生産を拡大し、国内で不足が起きたときの「調整弁」と位置づけ、価格高騰の再発防止を図る。
5年ごとに改定する「食料・農業・農村基本計画」に盛り込む。週内にも審議会に示し、月末に閣議決定する予定だ。計画とは別に、40年に100万トンを目指す構想もある。
麺類やパンをよく食べる食生…