東宝が15日発表した2024年8月中間決算は、売上高にあたる営業収入が前年同期比17.2%増の1636億円、本業のもうけを示す営業利益が33.0%増の409億円、純利益が21.8%増の264億円と、いずれも過去最高だった。主力の映画事業がアニメ作品を中心に好調で、グッズ販売なども業績を押し上げた。

 映画事業では「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」(4月公開、興行収入157億円)、「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」(2月、115億円)、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト」(8月、34億円)などアニメ作品が好調で、漫画を実写化した「キングダム 大将軍の帰還」(7月、78億円)もヒットした。

 映画事業は営業利益が前年同期の約1.5倍に増えたが、そのなかでもアニメ作品の動画配信や商品化権、グッズ販売などを手がける映像事業の営業利益は2倍超と大幅に伸びた。

 同社は25年2月期の業績予想も上方修正し、営業利益は従来予想の550億円から過去最高の620億円へと引き上げた。(井東礁)

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