美術作品を通じてパレスチナ自治区ガザ地区の現状を考えてもらおうというセミナーが昨年12月下旬に長野県松本市内で開かれた。
セミナーはパレスチナ問題などの専門家が集う「信州イスラーム世界勉強会」主催による「戦争と闘う美術の力」。ガザ地区のアーティストを支援してきた画家の上條陽子さん(87)と、松本市在住で一橋大学名誉教授の鵜飼哲さん(69)らがガザ地区の今後について語り合った。
上條さんは20年以上にわたり、パレスチナの難民キャンプで子どもたちに絵を教えたり、ガザの画家たちを日本に招いて交流展を開いたりしてきた。こうした経験を踏まえ、セミナーで取り上げたのがピカソの代表作「ゲルニカ」だった。
現地画家らの作品展も
ゲルニカはスペイン内戦中の…