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グーグルのロゴ=米カリフォルニア州マウンテンビュー、五十嵐大介撮影

 米グーグルの市場独占をめぐる訴訟で、米司法省が是正策として同社の事業分割を求めた。生成AI(人工知能)の技術革新が進むなか、世界の検索市場の9割を握る「1強」が分割に追い込まれれば、デジタル市場での競争の構図が一変しうる。

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 「クロームの売却で、検索への重要なアクセスポイントのグーグルによる支配を止めることができる」。司法省側が20日の是正策案で着目したのは、検索サービスを使う際の「通り道」であるブラウザーだ。

 世界シェア7割を誇る同社の「クローム」は、多くの人の「ネットへの玄関口」で、そこではグーグルの検索エンジンが原則、初期設定されている。司法省は、こうした状況が競合の検索サービスの提供ルートを「著しく狭めている」と訴えた。

 クロームを初期設定にしても…

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