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大阪・ミナミの「グリ下」。観光名所のグリコ看板や戎橋(左)の下付近に若者らが集う=2025年2月10日午後7時35分、大阪市中央区、小島弘之撮影

 大阪・ミナミの「グリ下」(グリコ看板下)に出入りする家出少女を東北地方に連れ出し、繰り返し売春をさせたとして、大阪府警は13日までに、職業不詳の滝本絵斗(かいと)(25)と新山隼士(しゅんと)(21)の両容疑者=いずれも大阪府=を、売春防止法違反(管理売春)と営利目的誘拐、児童福祉法違反(淫行させる行為)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、逮捕容疑は共謀して2024年6月15~25日、大阪市中央区のグリ下周辺で出会った家出中の少女(当時16歳)に「稼げる出稼ぎをしないか」などと持ちかけ、車で東北地方に連れて行き、現地のホテルなどに滞在させながら、複数の男性に対して売春をさせたというもの。

 府警は少女らの証言などから、滝本容疑者らが出会い系サイトで成人女性になりすまして売春相手を募り、この少女に東北6県と新潟県で100人以上の相手をさせていたとみている。

 また、客が支払った金額は計150万円以上で、両容疑者がその半額以上を得ていたとみている。

 府警は、他にも売春をさせられた少女がいるとみて調べている。

「悪意ある大人と善意ある大人の競合状態」

 支配下に置いて性を売らせる…

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