パリで8日、記者会見したブリンケン国務長官(左)とバロ仏外相=ロイター

 米国のトランプ次期大統領が意欲を示す、デンマークの自治領グリーンランドの取得について、ブリンケン国務長官は8日、「明らかに良くない考えだ」と指摘した。「実現しないのだから、議論に無駄な時間を費やすべきではない」とも述べた。

 訪問先のパリで、バロ仏外相と記者会見した。バロ氏も「米国がグリーンランドを手に入れると思うか? 答えはノーだ」と語った。

 ブリンケン氏は中東情勢にも触れた。米仏の仲介で昨年11月末に合意した、レバノンでのイスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラとの停戦については、「維持され、前進している」と評価した。レバノン南部に展開していたイスラエル軍の3分の1以上がすでに撤退したという。

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