新潟県十日町市の山林で撮影されたツキノワグマ=2017年、新潟県鳥獣被害対策支援センター提供

 新潟県は、8月に発表した「クマ出没警戒注意報」を11月30日まで延長すると決めた。今年度はすでに4件の人身被害が発生しており、秋は行楽やキノコ狩りで山間部に立ち寄る人が増えることから、延長が必要と判断した。

 県鳥獣被害対策支援センターによると、県内では4~8月の出没、目撃件数が660件と同時期としては過去最多となっている。ツキノワグマのエサとなるブナの実が今秋、中越地方では「凶作」、県全体でも「不作」との調査結果が出たことから、今月3日までとなっていた警戒注意報の延長を決めた。

 同センターは、生息地域でのエサ不足からクマが住宅地などに出没する恐れがあるとして、生ゴミや不要になった果樹の適切な処分、クマの活動が活発になる早朝や夕方の入山を避けることなどを呼びかけている。(山崎靖)

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