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博多港に停泊したままの高速船「クイーンビートル」で船体を調べる福岡海上保安部の職員ら=2024年10月17日午前11時56分、福岡市博多区、日吉健吾撮影
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 福岡・博多港と韓国・釜山港を結ぶ高速船「クイーンビートル」の浸水隠し問題をめぐり、福岡海上保安部がJR九州高速船(福岡市)への強制捜査に入ったことについて、親会社のJR九州の古宮洋二社長は23日の記者会見で「ご心配とご迷惑をおかけしている」と謝罪した。一方、運休が続くクイーンビートルについては、改めて運航再開に意欲を示した。

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 古宮社長は会見の冒頭、「関係者の皆さまに、ご心配とご迷惑をおかけしていることをおわび申し上げたい」と謝罪し、「今後の捜査に真摯(しんし)に対応してまいりたい」と述べた。

 古宮社長は今後、国土交通省の命令に従い、期限の今月31日までに改善報告書を提出し、安全統括管理者と運航管理者の解任と選任を届け出ると説明。調査を進めている第三者委員会からは、11月中に報告書が提出される見込みだと明らかにした。

 そのうえで、運航再開に対する考えを問われると、古宮社長は、改善報告書と第三者委の報告に基づいて安全対策を徹底することを前提に、「社員全体の安全意識をしっかり高めること、船のハード的な対策をすること、総合的に勘案してそれができたなら、その先には運航再開もあると思っている」と述べた。

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