お金について子どもたちにどう教えるか。小中学校などで、企業や団体と連携した授業が広がっている。新学習指導要領にも金融経済教育の充実が盛り込まれたが、難しい話になりがちだ。楽しみながらわかりやすく学べるように、官民が知恵を絞っている。(編集委員・中川透)
東京都の渋谷区立長谷戸(ながやと)小学校で9月、お金について学ぶ授業が開かれた。講師は、同区に本社を置くトレイダーズ証券の井口喜雄取締役。6年生の1学級14人に、株式のしくみを伝えた。
児童らが取り組んだのは、「こんな出来事があれば、株価は上がる?下がる?」というクイズ。井口さんが「日本でオリンピック開催が決まったら?」と話すと、教室から口々に「上がる」の声。理由を聞かれた児童は「外国人観光客が増えそうだから」と答えた。
次に「祝日が増えてゴールデ…