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中日ドラゴンズの井上一樹監督=2024年12月5日午後7時46分、名古屋市中区、溝脇正撮影
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 2025年、中日ドラゴンズは3年連続のリーグ最下位からの巻き返しを期して、井上一樹新監督(53)が指揮を執る。現役時代はドラゴンズ一筋、引退後は他球団でコーチを務めた。内からも外からもドラゴンズを見つめた新監督は、チームをどう変えるのか。

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 ――1年間、2軍監督として見た中日の印象は。

 「中日に来る前は阪神にコーチとしていたが、もともと古巣のチーム。『あの選手がもっとしっかりしていないといけないよな』『あの選手が働けば強くなるな』と思うことはあった。間近で見ると、しっかりしている選手が意外に多かったが、野心や冒険心がまだないな、と思う選手もいると感じた」

 ――監督は「おれの好きな選手になれ」という言葉をよく使います。内向的な性格の選手が、無理やりにでも性格を変えなくちゃ、と考えてしまう恐れはないですか。

 「それでいいと思う。内気がだめ、というわけではないけど、何万人も見ている前でプレーする。遠慮しているようではおかしいでしょう。大声を張り上げて『おれを使ってくれ』とアピールできる、ガッツのある選手が好きだというだけです」

 ――そういう闘志は、プロ選手にやはり必要?

 「絶対にとは言わないけど…

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