「えいちゃん」のお好み焼き=2025年1月13日午後2時19分、大阪市住之江区安立(あんりゅう)3丁目、滝坪潤一撮影

 キャベツの高騰が、お好み焼きの2大都市である大阪と広島の店を直撃している。やむを得ず値上げに追い込まれたり、値段を維持するためにキャベツの使い方を工夫したり。苦境を乗り越えようと試行錯誤を続けている。

 大阪市住之江区の商店街にある「お好み焼 えいちゃん」。メニューは豚玉とイカ玉。かつおだしが利いた生地に、ソースとマヨネーズも相まったおいしさで、お昼時を過ぎても持ち帰りで買っていく客は絶えない。

 津倉英三郎さん(75)と妻の粛子さん(79)が1979年に開店した。お好み焼きの値段は、当時としても格安の150円だった。

 以降、物価は上がっても、十数年ごとに50円の値上げにとどめてきた。

 250円の時期が12年続いたが、2022年に小麦粉や燃料の費用高騰などで300円に上げた。

わずか2年で値上げに

 だが、今冬のキャベツの高騰は痛かった。

 1日18玉ほど使うキャベツ…

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