キャベツの高騰が、お好み焼きの2大都市である大阪と広島の店を直撃している。やむを得ず値上げに追い込まれたり、値段を維持するためにキャベツの使い方を工夫したり。苦境を乗り越えようと試行錯誤を続けている。
大阪市住之江区の商店街にある「お好み焼 えいちゃん」。メニューは豚玉とイカ玉。かつおだしが利いた生地に、ソースとマヨネーズも相まったおいしさで、お昼時を過ぎても持ち帰りで買っていく客は絶えない。
津倉英三郎さん(75)と妻の粛子さん(79)が1979年に開店した。お好み焼きの値段は、当時としても格安の150円だった。
以降、物価は上がっても、十数年ごとに50円の値上げにとどめてきた。
250円の時期が12年続いたが、2022年に小麦粉や燃料の費用高騰などで300円に上げた。
わずか2年で値上げに
だが、今冬のキャベツの高騰は痛かった。
1日18玉ほど使うキャベツ…