東京都の小池百合子知事(71)が3選を目指し、6月20日告示、7月7日投開票の都知事選への立候補を表明した。対抗馬の筆頭は立憲民主党の蓮舫参院議員(56)だ。キャリアが重なり、政治家としての節目でたびたび交差してきた両者は今回、どのような選挙戦を繰り広げるのか。
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小池氏が都知事になって2カ月余りがたった2016年9月、都庁を訪れたのが、野党第1党の民進党(当時)代表に就いたばかりの蓮舫氏だった。
「小池知事の様々なことに向き合っている姿を見ると力が出ます」
敬意を込めて語りかけた蓮舫氏に小池氏はにこやかに応じた。
「お互いに頑張りましょう」
ともにキャスターから国会議員に転じ、高い知名度と大臣経験もある2人。報道陣のカメラにそろって笑顔で納まり、会談は和やかに進んだ。会談後、蓮舫氏は「私からしたら先輩ですから、恐れ多い言葉ばかりいただいた」と語った。
だが、2人の運命はその後、交差しながら大きく動いていく。
会談の10カ月後、小池氏は地域政党「都民ファーストの会」代表として都議選(定数127)を戦い、追加公認を含む55議席を得て圧勝した。民進からの転身も相次ぎ、蓮舫氏は1年足らずで代表辞任に追い込まれた。
勢いに乗った小池氏は17年…