イスラエル軍が8日にパレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトで実施した作戦では、人質4人を救出したが、それをはるかに上回るパレスチナ人の犠牲者が出た。アラブ諸国を中心に批判の声が高まる一方、イスラエル国内は喜びにわきたっている。識者からは国際法違反との指摘も出ている。
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ガザ保健省は9日、イスラエル軍の人質救出作戦で274人が死亡したと発表した。軍側は「100人以下」としているが、ハマスの戦闘員と民間人の内訳などは明らかになっていない。
イスラエル軍のハガリ報道官の8日の説明などによると、軍は数週間にわたって人質救出作戦の準備を進め、機会をうかがっていた。米ニューヨーク・タイムズは、米国とイスラエルの当局者の情報として、人質解放に向けてイスラエルに滞在する米国のチームが今回の作戦に関係する機密情報をイスラエル側に提供したと伝えた。ネタニヤフ首相が作戦を最終承認したのは6日夜だった。
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作戦開始は8日午前11時ご…