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パレスチナ自治区ガザ中部で2024年9月4日、ポリオワクチンを接種する子ども(中央)=ロイター
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 世界保健機関(WHO)は4日、パレスチナ自治区ガザ中部で1~4日、想定よりも3万人以上多い19万人にポリオワクチン接種を実施し、「第1段階が完了した」と発表した。5日朝にはガザ南部での接種が始まった。

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 WHOによると、中部で実施された接種では約500の保健医療チームが活動を展開。想定していた15万7千人を大幅に上回る19万人が接種に訪れ、順調に進んでいるという。

 ワクチン接種は、ガザ全域の10歳未満の子ども約64万人が対象。中部から始め、南部、北部の順番で3~4日ずつ、各日午前6時から午後2時まで実施するとしている。この時間帯と地域限定の戦闘休止に、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方が合意した。ただ、それ以外では戦闘が続き、当局によると、4日には23人が死亡した。

記事後半には、ワクチン接種を現場で指揮する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏・保健局長へのインタビューが掲載されています。接種会場に正装で来る理由などを語ってくれました。

 国連パレスチナ難民救済事業…

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