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パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で2024年11月2日、ポリオワクチンの接種を受ける子どもたち=ロイター
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 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は2日、パレスチナ自治区ガザ北部でポリオの予防接種を再開したと発表した。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、直後の2日に接種会場の医療施設が攻撃され、4人の子どもを含む6人が負傷したと明らかにした。

 8月にガザの子どものポリオ感染が確認され、イスラエル軍とイスラム組織ハマスが、接種が行われる地域限定で1日9時間の戦闘休止に合意し、9月1~12日に10歳未満に1回目の予防接種が実施された。2回目は10月14日に始まり、ガザ南部や中部では実施されたが、北部のジャバリヤなどではイスラエル軍の激しい攻撃が続き、予防接種が延期されていた。

 今回の攻撃について、AFP通信はガザ当局の情報として、イスラエルの無人機がミサイル2発を発射し、医療施設に命中した、と伝えた。一帯は予防接種のために一時的な戦闘休止の対象となっていたという。

 テドロス氏はSNSの投稿で「攻撃で、親が子どもを接種に連れて行くのを断念する可能性がある」と非難。「人道支援活動に不可欠な戦闘休止は、絶対に尊重されなければならない」と訴えた。

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