アトランタにあるエモリー大のデモ参加者たち。警察の訓練施設に反対する地元の運動に触発されたという=ニューヨーク・タイムズ

It’s Not Just Gaza: Student Protesters See Links to a Global Struggle

 アメリカ各地の学生デモの参加者と話してみるがいい。彼らの怒りは明らかだ。ガザにおける死と破壊の規模に衝撃を受けており、逮捕される危険を冒してでも、パレスチナの大義のために戦おうとしている。

 紛争は、デモ参加者の多くがこれまで足を踏み入れたこともない土地で起きている。殺された人たち――現地の保健当局によればこれまでに3万4000人に上る――とも(実際に会ったことはなく)、オンラインで読んだり、見たりした間柄にすぎない。

 それでも、彼らの多くにとって、問題点はより身近であると同時に、ずっと大きく幅広いものだ。デモ参加者の目には、ガザ紛争は正義を求める闘いだと映っており、その先にある別の問題ともつながって見えている。警察の取り締まりや先住民の不当な扱い、アフリカ系アメリカ人への差別、地球温暖化の影響に突き動かされているのだ、と彼らは言う。

 4月下旬に全米で数十人を取材したところ、学生たちがガザ紛争を非常に幅広い見地から見ていることがわかった。それは、デモがいかに切羽詰まった気持ちからのものか、どれほどしぶといか、を説明する一助となる。

  • 【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」

学生たちの「幅広い見地」とはどのようなものでしょうか? NYTの記者が生の声を軸に解説します。

 アトランタにあるエモリー大…

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