2024年9月18日、米ニューヨークの国連本部で、国連総会の一般討論演説に向けて記者会見した国連のグテーレス事務総長=遠田寛生撮影

 国連総会の一般討論が24日、米ニューヨークの国連本部で始まる。ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、昨年の一般討論後に起きたパレスチナ自治区ガザでの戦闘についても、国連は実効性のある対応を取ることができていない。各国から現状への強い不満が示されることが見込まれる。

 一般討論演説ではバイデン米大統領や岸田文雄首相ら、世界から130カ国以上の首脳が登壇する予定だ。昨年10月に勃発したイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘以降、緊張が高まり続ける中東問題が焦点になる。ポケベル型の通信端末などが爆発し、死傷者が出たレバノンをめぐる情勢への懸念も強い。国連のグテーレス事務総長は記者会見で「状況が一気に悪化する深刻なリスクがある。激化を避けるため、あらゆる努力をしなくてはならない」と語った。

 ウクライナ侵攻では、2年連続で国連本部に来るウクライナのゼレンスキー大統領の発言や行動に注目が集まっている。

 一般討論に先立ち、国連は2…

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