日本カーリング選手権大会の横浜開催について話す藤沢五月選手=2024年4月26日、横浜市中区、小林直子撮影
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 日本カーリング選手権大会が2025年2月、横浜BUNTAI(横浜市中区)で開催される。日本カーリング協会(東京)と横浜市が26日に発表した。首都圏のアリーナ施設が会場となるのは初めて。しかも、26年のミラノ・コルティナダンペッツォ(イタリア)冬季五輪の代表候補を選ぶ重要な大会だ。なぜ、横浜が選ばれたのか。

 日本選手権はこれまで、北海道や長野県などカーリングが盛んな地域の専用施設で開かれることが多かった。18年の平昌五輪で競技の合間に果物やお菓子を食べる姿が「もぐもぐタイム」として話題になった女子日本代表(ロコ・ソラーレ)が銅メダルを獲得したことなどで人気が高まり、専用施設の100~200席ほどの観客席では手狭に。日本カーリング協会のアスリート委員長を務める藤沢五月選手は「ここ数年、『席が取れなかったからテレビで応援するね』という声をいただき、心苦しい、申し訳ない気持ちでした」と話す。

 加えて、世界の強豪国は、カーリング専用ではない大規模なアリーナ施設で大会を開くことも多い。専用施設では、観客の出入りを制限するなどし、外気によって氷の状態が変化しないよう管理が徹底できる一方、大観衆のアリーナではそうはいかない。1試合の中でも氷の状態が変化し、選手のプレーに影響を与える。「さっきまで(ストーンが)滑ったのに、ということもある」と藤沢さん。観客の熱気や歓声の大きさも専用施設とは全く違う。世界で戦うには、そういった会場での試合経験が必要なのだという。

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