
世界貿易機関(WTO)は5日、カナダが米国の関税措置を不服として、WTOに提訴したと発表した。カナダはすでに米国に対して報復関税を発動するなど、反発を強めている。米国から計20%の追加関税を課されている中国も、すでにWTOに提訴済みだ。
トランプ米大統領は4日、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を発動した。カナダ産のエネルギー関連製品に限っては、税率が10%となっている。
カナダはこうした米国の措置が、加盟国の取り扱いに差をつけてはならないとするWTO協定に違反していると訴えている。まずは当事国間で協議をするが、60日以内に解決できなければWTOの紛争処理小委員会(パネル)での審議に進むことになる。
トランプ氏は一連の関税措置…