パレスチナ自治区ガザの北部ガザ市で2024年11月7日、イスラエル軍の攻撃を受けた学校の損傷を確認するパレスチナの人々=ロイター

 ロイター通信など複数の海外メディアは9日、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエルの停戦協議で仲介国の一角を担ってきたカタールが、仲介を一時的に停止すると報じた。ロイターは「停戦協議における最大の後退」としており、仲介から離脱する事態になれば、停滞している停戦協議がさらに難航する可能性がある。

  • ガザ停戦交渉 世界が小国カタールを頼る理由

 ハマスが拠点を置くカタールは、米国やエジプトなどとともに、昨年10月のガザでの戦闘勃発当初から停戦協議の仲介を続けてきた。昨年11月には約1週間の戦闘休止と一部の人質の解放を実現させたが、それ以降は本格的な停戦には至らず、協議は停滞していた。

 ロイターやAFP通信が情報筋の話をもとに伝えたところによると、カタールは、ハマスとイスラエルが「交渉のテーブルに戻る誠実な意志を示す」まで、仲介の取り組みを停止する。既に米政府やハマス、イスラエルに決定を伝えたという。

 これに先立ち、ハマスの指導…

共有
Exit mobile version