山あいの道を行くと、突然現れるカエルを描いた道路標識。それもタイヤにひかれた跡がくっきり残る姿。そんな珍しい標識が島根県邑南町大林にある。
シカやタヌキなどの動物が描かれ、事故防止のために飛び出しに注意を促す標識はよく見かける。このカエルの標識はなんのためなのか。島根県県央県土整備事務所などによると、「ヒキガエル保護」のためだという。
道路脇の水たまりがニホンヒキガエルの産卵地になっていて、ドライバーに、道路を横断するカエルに注意して走行してもらおうという狙いだ。
ニホンヒキガエルは在来種最大のカエルで、広く西日本に分布。かつては身近な存在だったが、近年は急速に数を減らしており、近隣の広島や岡山、山口県のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。
この場所では1999年にニ…