オーストラリア議会が28日、16歳未満のSNS利用を禁止する法案を賛成多数で可決した。現地メディアによると、こうした法案は世界で初めて。近く成立し、1年間の猶予を経て、来年末に施行される。
法案は子どものいじめを防ぎ、違法薬物の使用や暴力を助長するようなコンテンツから守ることなどがねらい。27日に賛成多数で下院を通過し、この日、上院でも賛成多数を得た。今後、連邦総督の裁可(承認)を受けて成立する。
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政府によると、法案はSNSを運営するプラットフォーム事業者に、16歳未満の子どもの利用を禁じる合理的な措置を求め、違反した事業者には最大4950万豪ドル(約50億円)の罰金を科す。保護者や子どもへの罰則は設けない。
規制対象となるSNSは、動画投稿アプリ「TikTok」や写真投稿アプリ「インスタグラム」、X(旧ツイッター)など。保護者が同意していても16歳未満であれば利用禁止の対象となる。今後、政府の規制当局がプラットフォーム事業者への規制の指針をまとめる。
豪政府は650万豪ドル(約6億5千万円)を投じ、規定年齢に満たない子どものSNS利用を防ぐ年齢認証システムの開発に取り組んでいる。