オフィス、サッカー場、ドローンの開発施設――。「廃校」となった学校が全国各地で様々なものに生まれ変わっている。少子化を背景に学校の廃校は今後も増えていくとみられ、政府も活用の後押しを始めている。
世田谷区、校舎をオフィスやコワーキングスペースに
東京都世田谷区は18日、廃校になった旧池尻中学校を再利用した施設「HOME/WORK VILLAGE」の概要を発表した。かつての校舎や体育館内にオフィスやコワーキングスペース(共同で仕事をする場)、飲食店が入る。産業の活性化を目的に、来春完成予定という。
区によると旧池尻中は2004年、地域の生徒の減少などを理由に廃校。その後、創業者支援などを目的とする「世田谷ものづくり学校」として再スタートし、廃校の再利用法として注目された。
だが、耐震補強工事が必要になり、22年5月に閉館。施設を運営する事業者を公募で決め、運営案にあわせて工事を進めてきた。すでに、民間企業などから100件超の問い合わせがあり、入居に向け相談を進めているという。
旧池尻中の校庭は、隣接する区立池尻小の児童らが利用してきた。そのため、区は校庭のおよそ7割を児童が引き続き利用できるようにするつもりだ。
江戸川区、来春に校舎を活用した文化・スポーツ拠点を開設
東京都江戸川区も18日、閉校した区内の小学校を再利用すると発表した。約3250万円かけ、文化芸術やスポーツ振興の場所を来年4月に開設する予定という。
新施設の名称は「江戸川区文…