写真・図版
安川電機の小川昌寛社長=2024年12月18日、北九州市八幡西区、江口悟撮影

 産業用ロボットやモーターをグローバルに展開する安川電機は、米国のトランプ政権復活などで情勢が刻々と変わる世界で、どんな戦略を描いているのか。米中対立の影響や米半導体大手エヌビディアと取り組むロボット事業での協業について、小川昌寛社長に聞きました。

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 トランプ政権の復活が決まる前から、我々は存在感や事業力を高めるため、ロボットの新工場建設など、もう一段、米国で投資していくことを決めています。2025年度までの中期計画でも粛々と進め、若干、前倒しで動けている部分もあります。

 トランプさんは国内の雇用や産業を防御する政策をとり、米国市場自体の活力は上がるでしょう。先に手を打った形に見えますが、意識せず進めてきたことです。

 米国と中国の対立は半導体が…

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