疑似の蟻塚(ありづか)に木の枝を刺し、リンゴジュースをなめるチンパンジー=2024年4月24日午前10時28分、高知県香南市の県立のいち動物公園、原篤司撮影
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 切ったリンゴやニンジン、キュウリなどを、飼育員の国沢夏子さん(28)は草むらにぽんぽんと投げながら歩き回る。

 高知県立のいち動物公園(香南市)のチンパンジー展示場で繰り返される、朝の光景だ。

 エサは約900平方メートルある展示場のあちこちに散らばり、草の陰に隠れてしまう。

 「でも、これは意地悪じゃない。動物のためなんです」と国沢さんは言う。

 チンパンジーは、自然界では一日中エサを探し回って過ごす。

 エサやりをぞんざいにするの…

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