ドイツのラムシュタイン米空軍基地で2025年1月9日、会議で握手をするウクライナのゼレンスキー大統領(左)と米国のオースティン国防長官=ロイター

 約50カ国の国防相らがウクライナへの支援を調整する米国主催の国際会議が9日、ドイツ西部のラムシュタイン米空軍基地で開かれた。ロシアの侵攻に対抗した西側諸国の結束を象徴する枠組みだったが、20日に発足するトランプ米次期政権下での継続は見通せず、最後になる可能性もある。

 オースティン米国防長官はこの日、防空ミサイルや弾薬を含む5億ドル(約800億円)相当の追加軍事支援を表明。「我々は決して手を緩めてはならない」と強調した。

 会議は2022年2月にロシアがウクライナに全面侵攻を始めたことを受けて同年4月に始まった。ほぼ毎月、対面やオンラインで協議を重ねてきた。ドイツや米国が当初消極的だった主力戦車の提供を協議したり、米国製戦闘機F16の提供や訓練の実施を各国で役割分担したり、ウクライナからの要望や戦況にあわせた支援を調整する場となってきた。

 しかしトランプ氏はウクライ…

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