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会見を開いたウクライナのゼレンスキー大統領=2025年2月23日、キーウ、藤原学思撮影

 ウクライナ議会は25日、ゼレンスキー大統領の正統性について、国民や議会からは疑問視されていないとする声明を採択した。大統領選については、「公正かつ持続可能な平和が確立され次第」実施するとしている。

  • 【そもそも解説】ウクライナ、なぜ選挙しない? 大統領の正統性は?

 野党「声」に所属するゼレズニャク議員がSNSで明らかにした。賛成は268、反対は0だった。声明では「自由で透明性のある、民主的な選挙ができない責任はプーチン(ロシア大統領)にある」と記されている。

 ロシアの全面侵攻を受けるウクライナでは戦時体制が敷かれ、関連法の規定で大統領選を含む選挙が禁じられている。また、憲法により、ゼレンスキー氏は選挙後に新たな大統領が就任するまで、その権限を行使すると決まっている。

 だが、ロシアのプーチン大統領や米国のトランプ大統領らは、ゼレンスキー氏の正統性に疑問を投げかけている。今回の声明はそれを受けたもので、「ウクライナ国民は終戦後に選挙を行うべきだという見解で一致している」と強調された。

■前日は採択されず…

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