米ワシントンのホワイトハウスで2025年2月3日、大統領令署名の準備をしながら話すトランプ大統領=AP

 トランプ米大統領は3日、米国のウクライナ支援と引き換えに、同国にレアアースの提供を求める取引案を明らかにした。ロシアの侵攻を受けて疲弊した国に対しても見返りを求める「ディール(取引)外交」を進めようとしている。

 トランプ氏はこの日ホワイトハウスで、陸軍退役中将のキース・ケロッグ氏をウクライナ・ロシア担当特使に任命する書類などに署名した。その際、記者団に「ロシア・ウクライナ問題には多くの進展があった。我々はあのばかげた戦争を止めようとしている」と語った。ただ、進展の中身には触れなかった。

 ウクライナ支援については、米国に比べて欧州側の貢献が少ないことに改めて不満を示した。その上で「ウクライナには非常に貴重なレアアースがある」と言及。米国からの多額の支援に「見合った担保」が欲しいと語り、「ウクライナと取引しようと考えている。ウクライナがレアアースやその他のものを差し出す代わりに、彼らは米国が与えるものを確保する取引だ」と述べた。「私はレアアースの担保が欲しいし、彼らもそうしたがっている」とも語り、ウクライナ側が前向きであることも示唆した。

 米紙ニューヨーク・タイムズ…

共有
Exit mobile version