帰還したウクライナ国民=ゼレンスキー大統領の2024年9月13日のSNS投稿から

 ウクライナ政府の捕虜問題調整本部は13日、ロシア側に捕らわれていた49人のウクライナ国民が帰還したと発表した。23人の女性が含まれるという。ウクライナが捕らえていたロシア兵らと交換したとみられる。

 同本部によると、帰還したのは民間人7人のほか、兵士や水兵、警察官や国境警備隊員。港湾都市マリウポリにある「アゾフスターリ製鉄所」で捕まった15人も戻った。

 ウクライナ議会が任命する人権オンブズマン、ルビネツィ氏によると、2022年2月にロシアによる全面侵攻が始まって以来、ロシア側との人員の交換は56回目。これで計3569人が戻ってきたことになるという。前回は8月24日に115人ずつが交換された。

 ゼレンスキー大統領はSNSで「兵士も民間人も、全国民を帰還させなければならない」と強調した。捕虜たちの帰還は、ウクライナが平和に向けて重視する10項目の「平和の公式」の一つ。カナダでは10月30、31日、それに焦点を絞った会合が開かれることになっている。(ロンドン=藤原学思)

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