パリで2025年3月11日、ウクライナ情勢をめぐる有志国の軍幹部らとの会合に出席するフランスのマクロン大統領(中央)=ロイター

 フランスと英国は11日、ロシアから侵攻を受けるウクライナに対する停戦後の「安全の保証」について欧州各国の軍幹部らと協議する会合をパリで開いた。トランプ米政権が和平交渉でロシアに融和的な姿勢を見せるなか、停戦後の平和維持部隊の派遣構想を主導する仏英両国は、派兵以外の支援も含む有志国連合の立ち上げを目指す。

 フランス軍統合参謀本部によると、この日の会合には主催国の仏英と、欧州やカナダ、トルコ、日本など計36カ国のほか、ウクライナと北大西洋条約機構(NATO)、欧州連合(EU)から代表者が出席した。米国は出席しなかった。

 仏大統領府によると、マクロン大統領は会合の冒頭で、米国によるロシアとの和平交渉の進展を念頭に、強固で永続的な平和の実現に向け、ウクライナが求める停戦後の「安全の保証」を構想から計画に移す必要性を指摘。参加国は有志国による「安全の保証」について、長期間を前提にNATOから切り離されていない枠組みにすることで合意したという。

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