ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相(右)に、日本政府からの供与品が記された目録を渡した岩屋毅外相(中央)=2024年11月16日、キーウ、藤原学思撮影

 冬の電力不足が懸念されるウクライナに対し、日本政府は発電機などを供与することを決め、16日にキーウで贈呈式があった。岩屋毅外相は「一日も早く、ウクライナの美しい大地に再び平和が戻るよう、ウクライナとともに歩んでいくことを約束する」と語った。

 ウクライナでは3月以降、ロシアによるインフラ施設への攻撃が相次ぎ、発電能力の6割ほどが失われた。今後も大規模攻撃がくり返されれば、市民が長時間の停電を強いられるおそれもある。

 日本は今回、国連開発計画(UNDP)や国際協力機構(JICA)を通じ、北東部ハルキウ市と南部オデーサ市に対し、発電機32台▽可変周波数制御装置15台▽ガスピストン式熱電併給設備2基▽ガスタービン1基を供与する。岩屋氏は「ウクライナの人びとの命を守る越冬支援が重要だ」と供与の意義を語った。

 朝日新聞の取材に応じたハル…

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