ウクライナを訪問した国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフィリッポ・グランディ高等弁務官(中央)。オレクシー・バルコウ氏撮影=UNHCR提供

 ロシアがウクライナへ全面侵攻を始めてから、24日で3年になる。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフィリッポ・グランディ高等弁務官は朝日新聞の書面取材に応じ、「ウクライナへの関心は薄れているが、難民支援の必要性は減っていない」と危機感を語った。

  • 難民ら1億2千万人「ほぼ日本の人口に」 UNHCRトップが講演

 グランディ氏は1月13~16日、ウクライナを訪問した。全面侵攻開始以来6回目だったが、「市民の苦悩は増している」と指摘した。一方、ロシア国境から数キロの北東部スーミ州ビロピリャ村での市民との交流を経て「市民やコミュニティーの強さ、心のたくましさに、希望を感じた」という。

 UNHCRによると、1月1…

共有
Exit mobile version