インド南部チェンナイ近郊にあるサムスン電子(本社・韓国)の工場で、賃上げなどを求めた大規模なストライキが1カ月以上続いている。一時900人以上が当局に拘束されるなど混乱が続き、製造業振興を目指すモディ政権の外資誘致策に水を差しかねない状況だ。
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インド紙タイムズ・オブ・インディアによると、同社がインドに置く2拠点のうちのひとつで、工場では約1800人が冷蔵庫やテレビなどの家電を製造している。
9月9日以降、労働者約1千人が賃上げや労働環境の改善、7月に結成した労組の認定を求めて抗議行動を始めた。
会社側は労組側と協議を重ねているが、解決に至らず。今月1日には無許可でデモ行進をしたなどとして、労働者ら912人が警察に拘束された。地元紙は今回のストが「インドにおける同種の労働争議として、過去数年で最大」だと伝えた。
相次ぐ大規模な労働問題、経営リスクの一つに
サムスンのインド子会社の2…