総選挙後、宣誓式に臨むモディ首相=インド政府のホームページより
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 4~6月にかけてあったインド総選挙では、モディ首相率いる与党インド人民党が勝利した。3期連続で首相を務めるのは、初代のネール首相以来となる。ただ、同党は議席数を大幅に減らし、単独過半数を割り込んだ。

 メディアなどで与党の圧勝が予想されていたにもかかわらず、議席を減らした背景には何があったのか。

朝カルっ! 流し見ニュース講座「世界の選挙と民主主義」

 動画の流し見で、ニュースへの疑問が「スッキリ」する企画。世界一の人口を擁する大国インドで、どんな選挙が行われたのか。元ニューデリー特派員の奈良部健・経済部記者が徹底解説します。朝日カルチャーセンターの講座で解説した動画を約47分にまとめ、記事後半で掲載しています。

 まず、野党間の候補者調整や連携が機能したことが大きい。野党国民会議派や、同党と連合を組む地域政党は議席を伸ばした。地域の雇用やインフラなど、身近なくらしの課題を争点にする「アジェンダのローカル化」に成功したとされる。

 地元シンクタンクCSDSの…

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